【トイレ・吠える・噛む】犬のしつけ教室の種類としつけの基本
ここでは犬のしつけに悩んでいる方の為にしつけ教室の種類と特徴、しつけに関して多い質問などをまとめました。また初めて飼う方が困ることが多い「トイレ」・「無駄吠え」・「噛み癖」など、基本的なしつけ方法についてまとめました。
犬のしつけ【目次】
犬のしつけ教室の種類と特徴
犬のしつけ教室にはさまざまなタイプがあります。それぞれにメリットやデメリットがあるので、あなたが望むしつけ内容やライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
昼間預ける「幼稚園」タイプ
幼稚園の様に、昼間の間預けてしつけをしてくれるタイプのしつけ教室です。教室にもよりますが預けたら最後、訓練士によるしつけ方などを見せてくれないところもあるので事前に確認しておくと良いでしょう。
昼間は仕事で留守番させるのが可愛そうという場合にも使えます。飼い主以外の人や他の犬と触れ合うことで社会性を身に着けるのに向いています。
短期集中「泊まり込み合宿」タイプ
訓練士のもとに数カ月預けてしつけてくれるタイプです。主に大型犬で飼い主によるしつけが困難な場合に利用されることが多いです。ただし、預け中の様子を確認することができないところが多いです。
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教室によっては暴力的に服従させるところもあります。また、教室ではしっかりと言うことを聞いていたのに家に戻ってきたら預ける前と同じだったというケースもあります。
「家庭教師」タイプ
訓練士が出張で家までしつけをしにきてくれるタイプです。普段の生活の中で問題行動が起きた時にその場でどうすべきなのか、扱い方を教えてくれます。
自宅で行うのでたくさんの犬がいるスクールや預けっぱなしの教室とは違い、犬へのストレスも少なく付きっ切りなので聞きたいこともその場で確認することができます。
「単発」タイプ
市区町村が無料で行っていたり、しつけ教室が体験レッスンとして行っている場合もあります。
基本的なマテ・フセ・オスワリなどのしつけ方を教えてくれる内容が多く、問題行動の改善には期待ができませんが、しつけ教室の雰囲気などを把握するには十分です。
「個人またはグループレッスン」タイプ
「個人」か「他の飼い主と犬と一緒」にレッスンを受けるタイプです。個人レッスンであればその場の空気を読まずに聞きたいことを聞きたいタイミングで確認することができます。
グループレッスンでは自分だけではないので、レッスンを止めての質問などは他の受講者から煙たがられることもあります。ただ、他の犬もいる中で行うのでより実践社会に近い環境でしつけを行うことができます。
犬の習性として寝起きやご飯の後にトイレに行くことが多いので、こういったタイミングに良く観察して便意を見極めましょう。犬が便意を覚えているサインは主に次のようなものがあります。
- そわそわする
- 床の匂いを嗅ぐ
- お尻を気にする
- 後ろ足の動きがぎこちない
これらのサインを見つけたら、トイレに向かって手で押しながら誘導していきます。この時抱きかかえて連れていくとビックリして便意が遠のくことがあるので押して誘導するのが良いです。
トイレを失敗した場合、怒ってはいけません。怒ると「トイレ=いけない事」と勘違いし、トイレを我慢して病気になってしまう為です。
また、片付ける際は犬を阻喪をした場所を見えないところに移してから片付けます。これは「トイレを失敗すると飼い主がきてくれる=寂しくなったらトイレを失敗しよう」となってしまう為です。
片付けの仕上げには必ず消臭スプレーで匂いを取り除きます。匂いが残っているとそこをトイレを勘違いしてしまう為です。
- 喉の渇き(きれいな水を用意する)
- 空腹
- 寝床が不衛生
- 散歩
- 遊び足りない
まずは愛犬の欲求を満たせているかチェックしてみましょう。無駄吠えの原因として犬が何らかの欲求を伝えているというケースも考えられます。
最低限上記をクリア出来ているかチェックしてみると良いでしょう。特に散歩については毎日同じルートではなく、ルートを変えることで探索欲求を満たすことができます。
全てのしつけに対して言えることですが、できるだけ幼い内からしつけた方が矯正が効きます。逆にしつけをせずに成犬以降になると素人での矯正は難しくなるのでしつけ教室など専門家に相談してみて下さい。
ケージに入れているのであれば毛布などで目隠しをします(直接顔を覆ってもOK)。突然視界を遮られると驚いで鳴き止むこともありますが、鳴きやまなくても興奮を抑える効果があります。
この状態で徹底して無視します。「あきらめて」または「驚いて」鳴き止んだタイミングでおやつ(嗜好性の高いもの)や褒める・撫でるを繰り返し行います。
この時、怒鳴ったりして黙らそうとするとかえって興奮してしまうこともあるので音ではなく視覚を遮る方が良いでしょう。
これを繰り返し行うことで「鳴いていても構って貰えない。鳴きやむと良いことが起こる」と学習してくれるようになります。
ある程度しつけに慣れてきて、無駄吠えが減ってきたらご褒美の回数を減らすと外出先でも無駄吠えをしなくなります。
このしつけでは一貫した態度が大切です。あなたが根負けすると「これくらい鳴けば構ってくれる」と無駄吠えをエスカレートさせることにもなるので注意して下さい。
掃除機やチャイム・電話の呼び鈴など、何かの音をきっかけに興奮・びっくりして噛んだり吠える・暴れるといった問題行動を起こしてしまうケースがあります。
この場合、音に対してびっくりしているので「大きな音」や「目隠し」などの刺激で大人しくさせるのは向いていません。音に慣れさせるためにはおやつを使ってしつけていくのが良いでしょう。
- ご褒美(おやつ・おもちゃ・褒め言葉)
- オスワリの習得
- 対象となる生活音を録音
事前に上記を用意しておき、オスワリの状態で対象となる生活音を鳴らします。最初は小さい音から初めて少しずつ大きくしていきます。じっとしていられたらご褒美を与えます。
ここで気を付けたいのは音を聞いて興奮してしまった時にご褒美を与えてしまうパターンです。これは犬のとっては「音を聞いて興奮したらご褒美が貰えた」と勘違いしてしまいます。
慣れてきたらご褒美をあげる回数を減らしていきましょう。これはご褒美に慣れる・飽きることを避ける為です。
- 歯の生え変わりの時期で口の中が痒い
- 遊びの延長
- 本能的に歩いている人の足を噛む
- 恐怖による噛みつき
上記は一部ですが、犬の噛み癖の原因です。噛み癖をしつける場合、「どんな時に」・「どんな理由」で噛むのかを予測して、理由に合わせてしつける必要があります。ここでは最もしつけが簡単な「子犬の甘噛み」をしつける方法をご紹介します。
- 撫でていた手にじゃれて子犬が甘噛みを始める
- 「痛い!」・「ダメ!」なんでも良いので統一して大きな声でビックリさせる(離させる)
- 遊びを中断してその場を離れる(部屋や家から出た方が良い)
- 5分ほどしたら戻って遊び始めてまた噛むようなら2から繰り返す。
基本的には上記を繰り返すだけです。大型犬や成犬で既に力が強く、本気で噛んでくるような場合は素人のしつけが難しいケースもあります。こういった場合、出張によるしつけ教室などを検討しましょう。
噛み癖は場合によっては散歩中に歩行者に危害を加えてしまうこともあります。しつけが上手くいかない場合、噛み癖の原因が重複していることもあります。
噛み癖はその時々で状況が変わる為、しつけ教室に通って状況を説明するよりも訓練士に来てもらい、問題行動の前後から原因を予測し、適したしつけ方法を教えて貰う方が状況を把握し易い為です。
犬のしつけにおいて叩くといった行為でしつけをしていったとします。例えば、無駄吠えに対して「頭を叩いて黙らせる」または「マズルをつかんで左右に振る」などを行ったとします。
あなたが罰を使ってしつけることで、その犬はあなたに対しては力で勝てないとわかっても、家族が一貫してあなたのようにしつけを行わなければいけません。
例えば、あなた以外の家族が犬とじゃれていて興奮し吠えてしまった時に、家族が「ダメだよ」と頭を撫でようとすれば家族は噛まれてしまうかもしれません。
これは、その犬があなたの叩くといった罰によって「手が近づいてくると嫌なことをされる」と学習している為です。あなたに対しては敵わないとわかっていても、あなた以外の家族と上下関係が定まっていないと起こる可能性があります。
罰によるしつけはあなたが厳しくしつければしつけるほど、あなたとの上下関係が強化されあなたの前では利口な犬になるかもしれません。しかし、あなたから解放された犬は自由きままに振る舞うでしょう。
実際、暴力や罵声でしつけを行うしつけ教室から帰ってきても、飼い主が訓練士と同じように厳しい態度で接することがないと、教室ではできていたことが家では全くできないといったケースも珍しくはありません。
もちろん、すべての子が褒めて伸びる訳ではありません。犬種によっては褒めるよりも食べ物によるご褒美の方が強く反応することもわかっています。
Awake Canine fMRI Predicts Dogs Preference for Praise Versus Food
犬のしつけは「家に迎えた日から行うのがベスト」です。だいたいは生後2~3の子犬を迎えるケースが多いと思います。「子犬の内からしつけなんて可哀そう」と思うかもしれません。
このタイミングで行うしつけとはあなたの家であなたと犬が快適に暮らす為のルールを分かってもらう為に行います。これが先に紹介した「トイレ」や「無駄吠え」などです。
トイレはあなたの家族だけの問題ですが、無駄吠えについては近隣住民とのトラブルになる可能性もあります。家に迎えたタイミングでしっかりとしつけていきましょう。
ただし、相手は子犬ですがからできなくて当然です。「怒鳴る」・「叩く」といったしつけは今後の信頼関係に支障が出るので上手くできた時に褒める・ご褒美などでしつけていきましょう。
犬のしつけにおいて、「英語」と「日本語」どちらが良いのか?というのは諸説あります。ただ、なぜ「英語が良い」とされているのかを考えると英語にこだわる必要は無くなります。
言葉によるしつけは「コマンド」と呼びますが、日本語だと「オスワリ・座って・座れ」など言い方によっていくつもあります。英語は「シット」で済みます。
犬はコマンドと動作を結び付けて覚える為、家族によってコマンドが変わると混乱してしつけの習得が遅れます。
また、「オスワリ(osuwari)」と「シット(sit)」で言葉が短く、犬にとっては「シット」の方がより聞き取りやすく理解が早いと言われています。
でもトレーナーによっては普段から飼い主が使っている言葉(日本語)の方が感情が入るので犬に伝わりやすいとも言います。
よって正解はなく、重要なのは家族でコマンドを統一することが何より大切です。
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