モグワンドッグフードとカナガンのカロリーを徹底分析!
「モグワンとカナガンはダイエットにも良い」といった内容がある反面で、「モグワンやカナガンは高カロリーで太りやすい」という書き込みを見て、「結局どっちなの?」と考えている方も少なくありません。ここではモグワンやカナガンのカロリーを他の無添加ドッグフードと比べて、本当に太りやすいのか?ダイエットにおすすめできるのか?を徹底的に調べました。
モグワンとカナガンのカロリー【目次】
モグワン・カナガンのカロリーや脂質を他の無添加ドッグフードと比較
ブランド名 |
カロリー/100g中 |
脂質 |
たんぱく質 |
---|---|---|---|
344㎉ |
12.0% |
28.0% |
|
361.25㎉ |
17.0% |
33.0% |
|
339㎉ |
12.5% |
20.0% |
|
415㎉ |
20.0% |
36.0% |
|
400㎉ |
7~9.0% |
23~27.0% |
|
362㎉ |
15.0% |
30.0% |
|
394㎉ |
18.0% |
38.0% |
|
339.3㎉ |
15.0% |
31.0% |
|
390㎉ |
15.0% |
25.0% |
|
370㎉ |
16.0% |
25.0% |
|
390㎉ |
6.50% |
24.0% |
上記を見て頂くとモグワン・カナガン共に特別カロリーが高い訳ではないのがお分かり頂けます。一般的に成犬用の総合栄養食のカロリーは「360~380㎉/100g」が多いです。
カロリーを左右するのは「たんぱく質(1g辺り4㎉)」・「脂質(1g辺り9㎉)」・「炭水化物(1g辺り4㎉)」です。このうち、犬にとって必須になる栄養素はたんぱく質と脂質です。(子犬・母犬を除く)
また、それぞれの理想的な割合は乾燥重量(水分を抜いた)でたんぱく質が15~30%、脂質が7~12%、炭水化物が55%未満と言われています。(炭水化物=100-たんぱく質-脂質-水分-繊維質-灰分)
100-A(乾燥重量を知りたいドッグフードの水分含有量)
B(乾燥重量を知りたい成分)÷A=乾燥重量
モグワンのたんぱく質の乾燥重量にて例
100-8(モグワンの水分量)=92
28(モグワンのたんぱく質)÷92=30.4%
最も簡単なのは、低脂質なフードを選ぶことですが脂質には皮膚や被毛の健康に欠かせない必須栄養素が多く含まれています。よって脂質が低すぎる(7%未満)フードはあまりおすすめ出来ません。
ダイエットにおすすめの特徴としては「高たんぱく(25~30%)・低脂質(7~12%)・低カロリー(350㎉以下)」が挙げられます。たんぱく質は高すぎても腎臓や肝臓に負担になります。
表を元に考えると、特徴をクリアしているのはモグワンとナチュラルドッグフードであることが分かります。
ブランド名 |
メーカー推奨量 |
1日辺りのカロリー |
---|---|---|
76g |
261㎉ |
|
60g |
216㎉ |
|
57.5g |
194㎉ |
|
33g |
136㎉ |
|
54g |
216㎉ |
|
60g |
217㎉ |
|
45g |
177㎉ |
|
50g |
169㎉ |
|
87g |
339㎉ |
|
60g |
222㎉ |
|
90g |
351㎉ |
「メーカー推奨量」についてはメーカーが体重3㎏の子に対して推奨している量をまとめました。推奨量が「体重3~5㎏に対して30~50g」となっている場合は30g、「体重3~4㎏に対して30~50g」となっている場合は40gとしてまとめています。
上記を見ると、ファインペッツ極みが極端にカロリーが少ないように見えます。メーカーでは「消化吸収率が高いので少量(体重に対して1~1.2%)で良い」としています。
給餌量は各社がたんぱく質・脂質・灰分・ビタミンなどの成分値を元に、そのドッグフードで1日に必要な栄養素を補う為に必要な量になっています。
100g辺りのカロリー量とは違い、実際に1日に食べる量を元に考えるとモグワンよりもカナガンの方が摂取カロリーが少なく済むのが分かります。
不思議なことに、1日の給餌目安ではオリジンやアカナのカロリー量が少ないんですが、口コミなどを見ているとオリジンやアカナは太りやすいといった口コミもあります。
口コミでは「メーカー推奨量を守っているか」やオリジン・アカナ共に「どの味を与えているか」などが分からない為、一概には判断が出来ません。
モグワン・カナガンはグレインフリー(穀物不使用)だからダイエットにおすすめ?
モグワンやカナガンはグレインフリーですがイモ類を使用しています。穀物を使用したフードと比べると炭水化物の割合は低めですが、炭水化物が入っていない訳ではありません。
穀物が近年避けられるのは食物アレルギーの観点からです。ダイエットに関して考えると、穀物やイモ類に多く含まれる炭水化物(糖質)が影響します。
炭水化物の質(穀物かイモ類)によって太り易さが変わるといったデータは見つかりませんでした。つまり、ダイエットだけに注目すれば穀物かイモ類かではなく、炭水化物の割合が低いものが良いということになります。
炭水化物は脳や筋肉のエネルギー源として働きますが、余った分は脂肪細胞や筋肉細胞に溜まっていきます。空腹になり、エネルギーが足りなくなると筋肉や脂肪が分解されて糖質になり、エネルギーとして使われます。
つまり、必須の栄養素であるたんぱく質と脂質は炭水化物の代わりが出来ますが、逆に炭水化物にたんぱく質と脂質の代わりは出来ません。
AAFCOでは子犬(20%以上)や妊娠・授乳中の母犬(23%以上)に対しては炭水化物が必要と考えています。どちらも成長・子育ての為に多くのエネルギーを必要とする条件です。これだけを見るとダイエットには炭水化物を減らすのが効果的なように見えます。
但し、「穀物(炭水化物)を減らす」ということは、たんぱく質か脂質が増えることになります。脂質が増えればカロリーが上がりますし、たんぱく質が増えると腎臓などの負担が大きくなりますし、うんちがゆるくなる子もいます。
その為、「炭水化物=ゼロが良い」のではなく「炭水化物=たんぱく質や脂質が過剰にならない範囲で少ない方が良い」ということになります。この辺りは個体差もあるので一概には言えませんが、ダイエット目的なら炭水化物の割合は30~40%程度で探すと良いでしょう。
ダイエット目的でモグワンがおすすめの子 | ダイエット目的でカナガンがおすすめの子 |
---|---|
|
|
ダイエット目的で考えると、一番は食べすぎが考えられます。モグワンはカナガンよりも同量与えた場合にカロリーが低いので、たくさん食べたい子にはモグワンがおすすめです。
但し、カロリーが低いからたくさん食べても大丈夫という訳ではありません。「モグワンドッグフードの給餌量」を参考に、愛犬に必要なカロリー量・給餌量を計算してあげて下さい。
カナガンがダイエットに不向きという訳ではありません。カナガンは高たんぱくな分、筋力アップや基礎代謝アップに期待が出来ます。ただし、筋力アップには運動が欠かせません。
若い成犬で、散歩やドッグランなど十分な運動量を確保できる子にはカナガンがおすすめです。また、カナガンは少量で十分な栄養を確保できるので、お腹が弱い子にもおすすめです。
まとめ
ここではモグワンとカナガンのカロリー量を、他の無添加ドッグフードと比較しました。結果としてはモグワンもカナガンもカロリー的には高くないことが分かりました。
愛犬が太ってくるドッグフードのとカロリーや脂質が気になりがちです。ですが人間とは必要とする栄養素が異なるので、単純に脂質を減らせばよいという訳では無いのがお分かり頂けたと思います。
皮膚や毛ヅヤを確保しつつ健康に痩せる為には、脂質は必要な栄養素です。また、運動量が確保できているのであれば、高たんぱくなフードで筋力を付けて基礎代謝を高めるのもダイエットに効果的です。
モグワンとカナガンでダイエットを考えている方は、ぜひ愛犬の条件にあったフードを選んであげて下さい。
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