ダイエットが必要な肥満犬におすすめのドッグフード&選び方-ドッグフード博士
ここでは肥満犬の為にダイエットにおすすめのドッグフードと選び方をご紹介します。犬の肥満は様々な病気の発端となる糖尿病の一番の原因です。犬にとってあなたにとってもプラスになることは何もありません。でもドッグフードを切り替えるだけでもダイエット効果が期待できることもあります。愛犬が肥満傾向にある方は是非参考にしてみて下さい。
ダイエットにおすすめのドッグフード【目次】
- ダイエットが必要な肥満犬用の正しい餌の選び方【3つのポイント】
- ダイエットが必要な肥満犬におすすめのドッグフードは?徹底比較!
- ダイエットが必要な肥満犬におすすめなドッグフードランキング
- ダイエットが必要な肥満犬用フードで迷ったらおすすめはコレ!
- ダイエットが必要な肥満犬用ドッグフードのQ&AⅠ:去勢・避妊手術後に犬が太ったんだけどなんで⁉
- ダイエットが必要な肥満犬用ドッグフードのQ&AⅡ:結局、ダイエットには「ダイエットフード」は向かないってこと?
- ダイエットが必要な肥満犬用ドッグフードのQ&AⅢ:ダイエットにおすすめな餌の量と与え方は?
- ダイエットが必要な肥満犬用ドッグフードのQ&AⅣ:餌以外にできる犬のダイエットに役立つおすすめアイテム
- ダイエットが必要な肥満犬用ドッグフードのQ&AⅤ:餌の量以外でできる犬のダイエット方法は?
- まとめ
ダイエットが必要な肥満犬用の正しい餌の選び方【3つのポイント】
たんぱく質の割合が高いドッグフードで余計についてしまった脂肪を減らしていきましょう。高たんぱくなフードにすることでカロリー量(エネルギー)が減ります。人間でも同じことが言えますが、ダイエットの基本は「高たんぱく&低カロリー」な食事です。
どんなに高たんぱくなドッグフードを選んでも、穀物が含まれていては台無しです。穀物に含まれる糖質は犬の脂肪の原因となります。少し値段は高くなりますが「小麦」・「トウモロコシ」・「米」などが一切含まれていないグレインフリーのドッグフードを選んでください。
カロリーは低めのものを選んであげましょう。市販のドッグフードには低カロリーなダイエットフードが多数ありますが、どれも穀物がメインのドッグフードなのでダイエットには向きません。「高たんぱく+低カロリー」なドッグフードを選んであげて下さい。
ダイエットが必要な肥満犬におすすめのドッグフードは?徹底比較!
|
たんぱく質 |
穀物不使用※ |
カロリー量/100g |
---|---|---|---|
33.00% |
〇 |
361.25㎉ |
|
20.00% |
△ |
339㎉ |
|
36.00% |
〇 |
425㎉ |
|
28.00% |
〇 |
344㎉ |
|
30.00% |
〇 |
362㎉ |
|
38.00% |
〇 |
398㎉ |
|
19.00% |
× |
378㎉ |
|
25.00% |
△ |
390㎉ |
|
25.00% |
× |
370㎉ |
|
21.00% |
× |
374㎉ |
|
22.00% |
× |
355㎉ |
|
27.00% |
〇 |
328.8㎉ |
|
24.00% |
△ |
390㎉ |
|
27.50% |
△ |
398㎉ |
|
26.00% |
〇 |
347㎉ |
|
23.00% |
△ |
361㎉ |
|
22.00% |
△ |
340㎉ |
|
22.00% |
× |
350㎉ |
|
25.00% |
× |
389㎉ |
|
18.00% |
△ |
320㎉ |
|
22.00% |
〇 |
355㎉ |
|
26.00% |
△ |
360㎉ |
|
30.00% |
△ |
374㎉ |
|
22.00% |
△ |
330㎉ |
|
22.00% |
△ |
340㎉ |
|
24.00% |
× |
345㎉ |
|
26.00% |
× |
390㎉ |
|
21.00% |
× |
360㎉ |
※、「×」はトウモロコシ・小麦・大豆を使用、「△」はその他の穀物を使用
当サイトでは「グラスフェッドラム」をレビューしましたが、アカナには「ライト&フィット」があります。こちらはたんぱく質35%と高たんぱくで、100g辺りのカロリーが307㎉と超低カロリーなフードです。低カロリーなのでダイエット中の子でもたくさん食べても太り難く、食欲旺盛な食いしん坊におすすめのドッグフードです。もちろん、穀物不使用ですが、粗脂肪が低いので食いつきに差が出るかもしれません。
価格 | 5,300円(2.0kg) |
---|---|
評価 | |
備考 | グレインフリー(穀物不使用)/オリジンよりも安い/人工添加物無添加/「ライト&フィット」がダイエット向き |
当サイトではオリジンの「オリジナル」をレビューしましたが、オリジンには「フィット&トリム」があります。こちらはたんぱく質が42%と超高たんぱくで、100g辺りのカロリーは353㎉と控えめです。基礎代謝に欠かせない筋肉を維持しつつ、余分な体脂肪を落とすのにおすすめのドッグフードです。犬のダイエットに適したフードですが、値段が高すぎるのでダイエット成功後も続けてあげるのは難しいかもしれません。
価格 | 6,480円(2.0㎏) |
---|---|
評価 | |
備考 | グレインフリー/人口添加物無添加/材料はヒューマングレード/「フィット&トリム」がダイエット向き |
- 高たんぱくなわりにカロリーは控えめ
- 穀物不使用(グレインフリー)
- 食材は人間も食べれるヒューマングレード
- 使っているオイルが体脂肪になり難い
- 全体の50%以上に肉と魚を使用
たんぱく質の低いフードは筋肉量が減り、基礎代謝が下がるのでおすすめできません。ですが、たんぱく質が高いフードはカロリーも高めです。モグワンドッグフードはたんぱく質28%に対してカロリーが344㎉と控えめです。
たんぱく質とカロリーのバランスが良く、筋力を維持したまま余分な体脂肪を減らすのに合ったドッグフードと言えます。また、サーモンオイル(魚の油)は肉の油よりも体脂肪になりにくく、DHAやEPAといった皮膚やボケ防止に期待できる栄養が多く含まれています。
オリジンやカナガンと比べると、たんぱく質が低く見えます。ですが、市販のドッグフードと比べれば十分高たんぱくです。特に、これまで穀物入りのフードを食べて肥満になってしまった子におすすめのドッグフードです。
ダイエットが必要な肥満犬用ドッグフードのQ&AⅠ:去勢・避妊手術後に犬が太ったんだけどなんで⁉
去勢や避妊手術の後は太り易くなります。生殖器を取ったことによって「ホルモンバランスの乱れ」・「生殖器の維持にかかっていたカロリー消費がなくなった」・「異性への関心が薄れ食への関心が高まった」などが原因と考えられています。
実際、避妊・去勢手術をしていない犬と比べると、術後の雌犬は1.6~2倍、雄犬は3倍も肥満になり易くなると言われています。ただし、避妊や去勢によって一部のガンや甲状腺機能低下症などの病気の発症率が下がることも分かっています。
また、脱走してしまった挙句に望まない妊娠をした・させて帰ってくる可能性もあります。確かに去勢や避妊によって太り易くなることはデータとして出てしまっていますが、術後の肥満はドッグフードを切り替えたり・給餌量を計るなど、あなたの管理で充分防げる病気です。
ダイエットが必要な肥満犬用ドッグフードのQ&AⅡ:結局、ダイエットには「ダイエットフード」は向かないってこと?
「高いダイエット効果が期待できます。」特に、「ロイヤルカナン」や「ヒルズ」から販売している「ダイエット」や「減量」というキーワードが入った「療法食」は、実際に自社で効果を検証済のフードです。
やはり高たんぱく・低カロリーな作りになっていますし、ダイエット効果は十分に期待できます。ただし、「療法食=治療を目的としたフード」のことであり、獣医の指導を受けながら与えるフードです。
つまり、裏を返せばそれだけ偏った極端な栄養バランスということです。療法食のダイエットフードの成分表を見ると、ほとんどのフードで繊維質が過剰に含まれているのが分かります。
繊維質は消化されず、お腹の中で水分を吸って膨らみます。その為、繊維質が多いフードは満腹感を得やすくなっています。但し、過剰な繊維はげっぷやおならが増えるだけでなく、下痢や嘔吐の原因になることもあります。
また、ダイエットフードはカロリーを抑える為に脂質を減らしています。ですが、脂質は毛ヅヤや健康な皮膚を保つ為に必要な栄養素でもあります。その為、中には毛ヅヤが悪くなったり、皮膚が乾燥してフケが増える子もいます。
「太りすぎてまともに散歩もできない」子には療法食などが必要なケースもありますが、健康的にダイエットさせる為にはバランスの取れた食事を制限しながら与えて、長期的に痩せさる必要があります。
その為、当サイトとしては獣医の指示なくダイエット系の療法食を与えたり、市販の(療法食以外の)「体重管理用」や「体型維持に配慮」などと書かれたフードはおすすめしていません。
ダイエットが必要な肥満犬用ドッグフードのQ&AⅢ:ダイエットにおすすめな餌の量と与え方は?
体重(㎏) |
肥満気味の子① |
肥満気味の子② |
減量が必須の子 |
---|---|---|---|
3 |
224㎉ |
192㎉ |
160㎉ |
4 |
277㎉ |
237㎉ |
198㎉ |
5 |
329㎉ |
282㎉ |
235㎉ |
6 |
376㎉ |
322㎉ |
269㎉ |
7 |
422㎉ |
362㎉ |
302㎉ |
8 |
466㎉ |
399㎉ |
333㎉ |
9 |
509㎉ |
436㎉ |
364㎉ |
10 |
551㎉ |
472㎉ |
394㎉ |
11 |
592㎉ |
507㎉ |
423㎉ |
12 |
632㎉ |
542㎉ |
452㎉ |
13 |
672㎉ |
576㎉ |
480㎉ |
14 |
709㎉ |
608㎉ |
507㎉ |
15 |
747㎉ |
640㎉ |
534㎉ |
20 |
928㎉ |
795㎉ |
663㎉ |
25 |
1096㎉ |
939㎉ |
783㎉ |
30 |
1257㎉ |
1077㎉ |
898㎉ |
35 |
1411㎉ |
1209㎉ |
1008㎉ |
40 |
1559㎉ |
1336㎉ |
1114㎉ |
45 |
1703㎉ |
1460㎉ |
1217㎉ |
50 |
1843㎉ |
1580㎉ |
1317㎉ |
上記はダイエットが必要な子が、1日に食べて良いカロリー量です。基本的には「肥満気味の子①」を参考に、1日に与える量を計算していきます。
例1:体重5㎏で肥満体型の子にモグワン(100g中/344㎉)をあげる場合
329÷344×100=95g
例2:体重10㎏で肥満体型の子にアカナ(100g中/307㎉)をあげる場合
511÷307×100=166g
基本的には「肥満気味の子①」で給餌量を決めますが、十分な散歩もできないほどに太り過ぎている場合「「肥満気味の子②」や「減量が必須の子」を使い、給餌量を決めます。
急激な減量や食事制限は犬にとってもストレスとなります。まずは①から初めて必要に応じて量を調節してあげて下さい。「減量が必須の子」以上のカロリー制限は栄養不足に陥る可能性もあるので注意して下さい。
- 食事は毎回1g単位まで計量して与える
- 1日の量は変えずに回数を増やす
量が分かったら、上記に気をつけながら与えます。「スプーン一杯」などの曖昧な計量ではなく、1g単位でしっかりと計量してあげて下さい。これは余計なcal摂取を避ける為です。
例えば、100g中307㎉のアカナを1g余計に与えると、3.07㎉過剰になります。体重によって変わりますが、例えば3㎏程度のチワワであれば、3㎉を消費するのに1㎏の散歩が必要になり、ダイエットが遅れます。
また、1日に与える量は変えずに、ご飯の回数を増やしてあげましょう。1度に大量に食べるよりも小分けに食べた方が太りにくいと言われています。最低でも1日3回以上に分けてあげましょう。
しつけなどにおやつやご褒美をあげている場合、1日の給餌量の中からおやつ分をあげます。おやつ分のカロリーを抜く方法もありますが、ものによってはおやつだと栄養が不足する場合がある為です。
ダイエットが必要な肥満犬用ドッグフードのQ&AⅣ:餌以外にできる犬のダイエットに役立つおすすめアイテム
出典:楽天市場
「早食い」や「ドカ食い」を防ぐ目的で、底に突起がついた(食べにくい)お皿は食事にかかる時間を延ばすのに効果的です。本来はゆっくり食べることで消化不良や吐き戻しを予防するものですが、時間をかけて食べることで満腹感も得られるとしています。
肥満傾向の子は食べるスピードが速く、この手のお皿を使っても1分が5分に伸びる程度です。どこまで満腹感や満足感に影響を与えるかは分かりませんが、減量による不満を多少は和らげてあげられるでしょう。
ダイエットが必要な肥満犬用ドッグフードのQ&AⅤ:餌の量以外でできる犬のダイエット方法は?
今までお腹いっぱいまで食べさせていた子に、ある日突然減量を始めると必ず要求鳴きをします。少しでも食欲を満たす為に、茹でたキャベツなど糖質の少ない野菜を少量トッピングしてあげるのも良いでしょう。
他にもおからなど、低カロリーで繊維質が豊富な食材をトッピングしてあげたり、寒天をおやつとしてあげるもの良いでしょう。詳しくは「【病気になる前に!】犬に効果的なダイエット方法」をご覧ください。
まとめ
ここではダイエットを必要とする肥満犬におすすめなドッグフードと選び方をまとめました。「低カロリー=ダイエット向き」として販売している市販のフードは、肥満の原因となる糖質を多く含むトウモロコシや小麦を大量に使っています。
確かに、カロリーも肥満の原因ですがカロリーだけでなく、糖質もチェックしてあげましょう。愛犬を健康的にダイエットさせる為にも、ぜひ肉や魚をたくさん使った高たんぱくなフードを選んであげて下さい。
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