アレルギー対応ドッグフードの選び方とおすすめランキング-ドッグフード博士
ここではアレルギー対応ドッグフードの選び方とおすすめランキングをご紹介していきます。犬の食物アレルギーに関する認識が広がり、最近ではアレルギー対応食も増えてきました。その反面、何を基準に選んだら良いのか分からないという方が増えています。
アレルギー対応ドッグフード【目次】
- アレルギー対応ドッグフードを選ぶ際の3つの重要ポイント!【これだけは絶対チェックして⁉】
- アレルギー対応ドッグフードを選ぶ基準をもとにおすすめドッグフードを比較!
- アレルギー対応ドッグフードのおすすめランキング
- アレルギー対応のドッグフードで迷ったらおすすめはコレ!
- アレルギー対応ドッグフードのQ&AⅠ:アレルギー対応で魚ベースのドッグフードってないの?
- アレルギー対応ドッグフードのQ&AⅡ:アレルギー性皮膚炎におすすめのドッグフードはどれ?
- アレルギー対応ドッグフードのQ&AⅢ:犬にとってアレルギーになり易い食材とは?
- アレルギー対応ドッグフードのQ&AⅣ:チキンにアレルギーがある犬はターキーやダックは食べられる?
- アレルギー対応ドッグフードのQ&AⅤ:アレルギー対応のドッグフードを探す時に気を付けたい3つの注意点
- まとめ
アレルギー対応ドッグフードを選ぶ際の3つの重要ポイント!【これだけは絶対チェックして⁉】
アレルギー対応食の中にはトウモロコシ・大豆・小麦などのアレルギーを起こしやすい穀物のみ不使用にし、米や大麦・オーツ麦など、犬が食物アレルギーを起こしにくい穀物を使ったものがあります。
但し、アレルギー体質の子は似たたんぱく質(小麦と大麦など)にもアレルギーを起こす可能性があるので、穀物にアレルギーがある子は完全な穀物不使用ドッグフードを選びましょう。
食物アレルギーを持っている子は、いろいろな食材に対してもアレルギーを起こす可能性が高いです。その為、メイン材料の種類が少ないものを選びましょう。
万が一、切り替えたドッグフードでもアレルギーが出てしまった場合に、メイン食材が「牛肉・豚肉・チキン」といったドッグフードだと、次にどれを抜いたアレルギー食にしたら良いのか分からなくなります。
食物アレルギーを発症する子は「アレルギー体質」の子が多く、人口添加物にもアレルギー反応を起こしてしまう子がいます。
また、食品添加物自体がアレルギー性皮膚炎などを誘発することも分かっています。アレルギー対応食を選ぶ際は無添加のものを選んであげて下さい。
アレルギー対応ドッグフードを選ぶ基準をもとにおすすめドッグフードを比較!
|
穀物不使用※ |
メイン食材 |
添加物不使用 |
---|---|---|---|
〇 |
チキン |
〇 |
|
△ |
ラム |
〇 |
|
〇 |
アヒルとニシン |
〇 |
|
〇 |
チキンとサーモン |
〇 |
|
〇 |
牛・鶏・馬・魚 |
〇 |
|
〇 |
チキン |
〇 |
|
〇 |
チキンと魚 |
〇 |
|
× |
チキン |
〇 |
|
△ |
チキン |
〇 |
|
× |
チキン |
〇 |
|
× |
チキン |
〇 |
|
× |
チキン |
〇 |
|
〇 |
ラム |
〇 |
|
△ |
チキン |
〇 |
※、完全穀物不使用=〇、「トウモロコシ・大豆・小麦」不使用は△、その他は×
- たんぱく源はチキンのみ
- 完全なグレインフリー(穀物不使用)
- 人口添加物不使用
- 人が食べられるヒューマングレードの食材を使用
- 高たんぱく&低炭水化物で犬本来の食事に近い
カナガンドッグフードは放し飼いで育てたチキンのみを使用しています。鶏肉にアレルギーがある子は食べられませんが、完全なグレインフリーなのでアレルゲンを特定し易いおすすめのドッグフードです。
また、着色料や香料といった人工の添加物は不使用で、使っている食材は人間も食べられる高品質なものを使っています。現在では「肉食寄りの雑食動物」とも言われる犬ですが、歯や腸の長さなどは肉食動物の特徴が強く残っています。
カナガンは高たんぱく&低炭水化物です。アレルギー対応におすすめなだけでなく、犬本来の食事に近いプレミアムドッグフードという意味でもおすすめです。
アレルギー対応ドッグフードのQ&AⅠ:アレルギー対応で魚ベースのドッグフードってないの?
メーカー名 |
魚メインのグレインフリードッグフード |
穀物不使用 |
---|---|---|
6フィッシュ |
〇 |
|
パシフィカ・パシフィックピルチャード |
〇 |
|
サーモン&ガルババンソー |
〇 |
|
全て |
〇 |
|
フィッシュ&玄米 |
△ |
当サイトでおすすめしているドッグフードの中ではオリジンドッグフードがチキン以外のドッグフードを出していて「6フィッシュ」・「イノシシ・豚肉・バイソン」などがあります。
また、アカナの「パシフィカ」も5種類の魚を使ったグレインフリーフードです。ただ、「選び方」でも説明したようにメイン材料は少ない方が良いです。それを考えるとアカナの「パシフィックピルチャード」はイワシだけを使ったフードで最もおすすめです。
ロイヤルカナンやサイエンスダイエットにもアレルギー対応食はありましたが、魚ベースのアレルギー対応食はありませんでした。
アレルギー対応ドッグフードのQ&AⅡ:アレルギー性皮膚炎におすすめのドッグフードはどれ?
基本的に「アレルギー性皮膚炎におすすめのドッグフード」というものは存在しません。まずは何が原因でアレルギーが起きているのか、アレルゲンの特定をした上で除去していくしかありません。
アレルギー性皮膚炎と言っても、免疫力の低下などによって皮膚のバリア機能が低下したことにより、健康な時は問題無かったダニやハウスダストが原因でアレルギー症状が出ることもあります。
つまり食べ物以外が原因でアレルギー性皮膚炎を発症することもあるということです。
但し、「穀物や添加物などの消化が上手くいかず栄養不足による免疫の低下」や「ドッグフードの中に含まれる特定のアレルゲンに反応している場合」なども十分に考えられます。
なのでまずは獣医と相談しながら、愛犬のアレルゲンの特定しましょう。そしてアレルゲンを取り除いていけばアレルギー性皮膚炎は自然と改善に向かっていきます。
アレルギー対応ドッグフードのQ&AⅢ:犬にとってアレルギーになり易い食材とは?
- 牛肉:34%
- 乳製品:17%
- 鶏肉:15%
- 小麦:13%
- 大豆:6%
- ラム肉:5%
- 卵:4%
- トウモロコシ:4%
- 米:2%
- 魚:2%
- 豚肉:2%
上記は2015年にドイツで発表された調査結果です。過去の論文や医療データなどを元にまとめたもので、過信はできませんが対象となる食材を除いていくことで、アレルギー症状が出なくなる可能性は十分にあります。
ちなみに、除去食は短くても1.5カ月、理想は3カ月は続ける必要があります。症状の改善が見られないからと、あまり早い段階で見切りをつけてしまうと、食べられない食材がどんどん増えてしまうので注意が必要です。
また、症状が改善したら本当にその食材が原因だったのか、改めて食べさせる「負荷試験」も必要です。食物アレルギーは加齢によって症状が出なくなることもありますし、たまたまフードを変えたタイミングで症状が和らいだ可能性もあります。
上記のデータは「食材を与えたら症状が出た」という確認だけで、「除外したら症状が軽くなった」・「改めて与えたら症状が出た」という確認をしていません。その為、過信はできないデータとして説明しました。
量が少なければ食べられるケースもありますし、体調によって症状が出ないこともあります。なんでもかんでも食べられないと決めつけてしまうと、災害や終売の時にあなたと愛犬が苦労することになるので、素人判断でアレルゲンを決めつけるのも良くありません。
アレルギー対応ドッグフードのQ&AⅣ:チキンにアレルギーがある犬はターキーやダックは食べられる?
これは個体差によるとしか言えません。というのも、チキンやターキー(七面鳥)・ダック(アヒルなど)は厳密にはたんぱく質の構成が違います。なのでチキンがダメな子でもターキーやダックなら食べられる可能性はあります。
ですが、同じ鳥類ということもありたんぱく質の構造が似ています。その為、似たたんぱく質に対してもアレルギー反応が出てしまう場合があります。これを「交差反応」と言います。
その為、チキン(鶏肉)のアレルギーが疑われる場合、ラムや魚、ウサギやナマズなど思い切った切り替えをするとアレルギー症状が和らぐ可能性が高いです。
但し、体調や使用量によっては食べられる可能性もあります。なんでもかんでもアレルゲンと決めつけずに似た食材に挑戦してみるのも大切です。色んな食材を食べられた方が、犬にとっても幸せなことですからね。
アレルギー対応ドッグフードのQ&AⅤ:アレルギー対応のドッグフードを探す時に気を付けたい3つの注意点
食物不耐性とは「非アレルギー性食物過敏症」といい、食物アレルギーではないんですが下痢や嘔吐など、食物アレルギーと似た症状を起こします。例えば牛乳を飲むと必ず下痢になる人が良い例です。
これは牛乳に含まれる「乳糖」を消化できない為です。犬に牛乳を与えてはいけないのもこれが理由です。食物アレルギーとは違うので、乳糖をカットした牛乳なら飲めます。
食物アレルギーの場合、犬は痒みなどの皮膚炎が多いです。でも、少ないながらも下痢や嘔吐もアレルギー症状として出るので、食物アレルギーと食物不耐性を見極めるのは困難です。
「食べられない」という部分は共通していますが、原因が全く異なるのでアレルゲンの除去ばかりに注目していると、一向に症状が改善しない状態が続くかもしれません。
ロイヤルカナンやヒルズから出ている、「加水分解したフード」に変えると症状が和らぐケースもあります。「食物アレルギーが一向に改善しない」という場合、試してみると良いでしょう。
サバやカツオを食べて下痢や嘔吐、じんましんなどの症状が出たことがある人は食物アレルギーと勘違いしているケースもあります。「アレルギー様食中毒」とも言い、赤身魚(マグロ・ブリ・サバ・カツオなど)に含まれるヒスタミンが原因です。
魚が持つヒスチジンという物質を、細菌がヒスタミンに変えます。常温で放置すると細菌が増えるのでヒスタミンの量も増えますが、腐敗臭などはありません。また、0~10度で保存してもヒスタミンができてしまうことがあります。
また、ヒスタミンは過熱しても分解しないので、ドッグフードにも含まれている可能性があります。食物アレルギーと勘違いし易いので、食べられないと決めつけるのは注意が必要です。
基本的には検査などをしているので問題ありませんが、過去に国内の猫用缶詰などでヒスタミンの基準値を超えた商品がリコールになっています。手作り食をあげている方や、食卓に並んだお魚を盗み食いしてしまう子は注意が必要です。
「混入」です。人間の食品でも「本品製造工場では〇〇、〇〇を含む製品を生産しています。」と書かれているものがあります。これは原料に使っていなくても生産ラインに残った食材が意図せず混ざってしまうことを言います。
一般的には1つの生産ラインで色々な味のドッグフードを作ります。なので意図しない混入リスクが上がります。飼い主側では防ぎようがないんですが、アレルゲンの特定を邪魔する要因の一つです。
2014年にアメリカでペットフードに含まれる肉をテストしたところ、40%のメーカーで表示偽装の疑いがあったとの結果も出ています。こちらの件に関しては、混入なのか表示偽装なのかは分かりませんが、厄介な問題です。
まとめ
ここではアレルギー対応のドッグフードについて、選び方とおすすめ商品をご紹介しました。言葉を離せない犬にとって、食物アレルギーやそれに似た食物不耐性は厄介な病気です。
ですが、量や体調など条件によっては食べられるケースもあります。なんでもかんでも食べられないと決めつけずに、食べられそうなものは挑戦してみましょう。
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