【正しい】ドッグフードの保存方法をわかりやすく解説-ドッグフード博士
ここではドッグフードの保存方法についてご紹介していきます。ドライフードだけでなく、ウェットフードについても保存方法を詳しくご紹介していくのでドライフードをあげている方もウェットの方も参考にしてみて下さい。
ドッグフードの保存方法【目次】
- ドッグフード(ドライフード)の正しい保存方法【4原則】
- ドッグフード(ウェットフード)の正しい保存方法
- ドッグフードを上手に保存できるおすすめアイテム【5選】
- ドッグフードの保存について【まとめ】
-空気との接触を減らして「酸化を防ぐ!」
-直射日光を避けて「温度上昇による傷みを防ぐ!」
-冷蔵保存はNG「温度の上下によって結露・カビを防ぐ!」
-臭いの強いものとは分けて「香り移りを防ぐ!」
-ウェットフードを保存するなら容器を移し替えて保存!
-1回で食べきれない場合は冷蔵保存で「鮮度を守る」
-冷凍保存を有効利用!
-ジップロックで空気を遮断して「酸化を防ぐ!」
-シリカゲルの有効活用で「湿気から防ぐ!」
-フードストッカーでも真空保存できる?
-袋止めクリップは最低限必要!
-自宅で真空パックにできるアイテム
ドッグフード(ドライフード)に関しては水分量が少ないので基本的には開封後1ヵ月くらいは持ちます。無添加キャットフードとして有名なカナガンドッグフードについてもメーカーに問い合わせたところ下記のような回答を頂いています。
人口の酸化防止剤の変わりにハーブやビタミンEを使っています。その為、人口の酸化防止剤と比べると開封後の劣化は早いですが、高温多湿・直射日光を避けて保存して頂ければ2カ月までお召し上がり頂けます。
ただ、それでも保存状況が悪くてドライフードをふにゃふにゃにしてしまったり、酸化させてしまう方もいらっしゃるようなので、ドライフードの正しい保存方法についてご紹介します。
空気との接触を減らして「酸化を防ぐ!」
ドライフードを保存する際は、とにかく「酸化を防ぐことが大切」です。犬は嗅覚が発達しているのでドッグフードの酸化にはとにかく敏感です。
神経質な子は開封後1週間で嫌になってしまう子もいるほどです。ジッパー付きの袋に入っている場合は、中の空気をしっかり出してからチャックをして保存しましょう。
カナガンはジッパーが付いていないので、ジップロックなどのチャック付きの小分け袋で分けておくと酸化を防いで鮮度を保つことができます。
直射日光を避けて「温度上昇による傷みを防ぐ!」
直射日光が当たる場所ではドッグフードの温度がどんどんと上昇し、傷みが早くなります。未開封であっても冷暗所で保存するのがベストです。
保存も気を付けた方がいいのはもちろんなんですが、お皿にフードを出しっぱなしにしておく場合も直射日光を避けましょう。
特に夏場はフードを出しっぱなしにしておくと虫が沸く原因にもなり不衛生です。庭飼いの場合は犬小屋の中でご飯をあげましょう。
冷蔵保存はNG「温度の上下によって結露・カビを防ぐ!」
ウェットフードの場合は、開封したその日に食べきるのを条件に冷蔵保存をして劣化を防ぐこともありますが、ドライフードの冷蔵保存はNGです。
飲みかけのペットボトルを冷蔵庫から出し入れしてもらうと分かるんですが、容器の内部で結露が起こります。これと同じことがドッグフードでも起こります。
ドライフードでも10%程度の水分が含まれているので、冷蔵庫からの出し入れ(冷蔵庫の開け閉めでも)による温度上下で結露が起こり、ドライフードがふやけたり、最悪の場合カビの発生にもつながります。
臭いの強いものとは分けて「香り移りを防ぐ!」
これはカップ麺でもニュースになったことがありましたよね?香りの強いもの(芳香剤や柔軟剤など)と一緒に保管するとドッグフードに臭いが移ってしまいます。
スルメやかつお節などであればかえって食欲アップになることもありますが、ドッグフードに食べ物以外の香りがついてしまうと犬も食べなくなり、捨ててしまうことにもなるので注意が必要です。
ドッグフード(ウェットフード)の正しい保存方法【3つの方法】
ウェットフードは出来るだけその日の内に食べきりましょう。2日くらいなら冷蔵保存で衛生的には問題ありませんが、香りが飛んでしまうのか2日目はけっこう食いつきが悪くなります。
ウェットフードを保存するなら容器を移し替えて保存!
ウェットフードを保存する場合は容器を移し替えて保存します。1回で食べる分を分けて残りは別のタッパーなどに移し替えて冷蔵保存します。この場合でもできるだけその日の内に食べきりましょう。
容器を分ける理由としては、食べ残しは雑菌が繁殖し易いのでもちろんですが、缶詰やレトルトパックなどの場合、加熱殺菌処理されているので中身は衛生的になっています。
但し、パッケージについては不特定多数の人が触れている可能性もあり、雑菌の繁殖などが考えられるためです。
1回で食べきれない場合は冷蔵保存で「鮮度を守る」
ウェットフードを保存する場合は必ず冷蔵保存しましょう。この時もラップなどで空気に触れないように保存することで香りを飛ばさずに保存できます。
くれぐれも「食器棚での保存」なんてことの無いように注意してください。(田舎の祖父母の家で良く見かけますが衛生的に心配です。)
冷凍保存を有効利用!
長期間保存する場合は冷凍保存も可能です。こちらもタッパーやラップ・ジップロックなどを使ってできるだけ空気に触れさせないように気を付けて下さい。
冷凍保存の場合1週間くらいで食べてしまいたいです。冷凍焼け(食材の表面に霜が付く状態)で味や風味が飛んでしまい食いつきが悪くなるためです。
解凍の際も、レンジではなく冷蔵庫を使って自然解凍が良いです。
ドッグフードを上手に保存できるおすすめアイテム【5選】<
ここではドッグフードの保存に便利なおすすめアイテムをご紹介していきます。楽天やアマゾンで販売しているものもありますし、100円均一でも変えるものもあるので、用途に合ったものを選んでみて下さい。
袋タイプに限らず、ウェットフードど時には樹脂のジップロックも使えますよね。樹脂の方は洗って何度も使えるので経済的です。
ジップロックを使っても、完全に空気の出入りを防げる訳ではありませんが臭い移りもある程度防げて使い勝手も良いのでおすすめです。
ドライフードの場合に限りますが、シリカゲルを保存容器の中に入れておくことで湿気を防いでくれます。ドッグフードがフニャフニャになったり、カビの予防になります。
シリカゲルは天日干しすることで何度も使えるので経済的でおすすめです。(けっこう小まめにやらないといけませんが)
おしゃれなものもありますが、最近のフードストッカーは真空保存できるものもあります。ポンプを使って真空にするタイプや蓋についたボタンで真空にするタイプなど様々なタイプがあります。
値段も3千円程度から買うことができるのでまだ持っていない方は検討してみてほしいアイテムです。
お菓子や食品の袋を止めるクリップは必須アイテムです。もちろん、袋にジッパーが付いているものであれば不要です。
クリップを使えば、ドッグフードの袋を倒したりしてもこぼれる心配もありませんし、犬がいたずらでフードを食べ散らかすのも防げます。袋ごと噛んじゃう子もいますけどね…笑
こちらは手動のポンプで真空にするタイプと、機械を使って真空保存するタイプがあります。袋も真空用の厚手になっているので最も鮮度を保つのに適しています。
但し、袋が高く何度も使えるという訳ではないので決して経済的とは言えません。正直、1ヵ月程度で食べきれるようならここまで神経質になる必要はありません。
ドッグフードの保存について【まとめ】
どうだったでしょうか?ドッグフードの保存方法についてご紹介しましたが、最後におさらいをしておきましょう。
- 開封後1ヵ月程度で食べきるのが理想
- 開封後は出来るだけ空気に触れさせないのがポイント
- 高温多湿・直射日光を避けて保存
- 臭いの強いものと離して保存
- 保存する場合は容器を移し替えて保存
- 冷蔵保存であってもその日の内に食べきるのがおすすめ
- 冷凍保存でも1週間程度で食べきるのがおすすめ
犬は嗅覚が発達していることから、フードの鮮度や香りにうるさい子が多いです。上記を参考にドッグフードを上手に保存し愛犬が美味しく食べられるよう工夫してみて下さい。
関連ページ
- 【犬の5大栄養素が入った】手作りドッグフード-ドッグフード博士
- ここでは犬の健康に欠かせない5大栄養素が入った手作りドッグフードをご紹介します。こちらで紹介している作り方は基本的に煮込むものが多いです。しっかりと過熱することで犬の消化にもよく、煮汁ごとあげることで溶けだしてしまう栄養素も補える為です。
- 初心者でも迷わない!目的に合ったドッグフードの選び方7つ-ドッグフード博士
- ここではこれから犬を飼う方、既に一緒に暮らしているけどもっと愛犬に合ったフードを選びたい!そんな方の為に初心者でも迷わない!目的に合ったドッグフードの選び方7つをご紹介します。
- 【信頼できる!!】おすすめのドッグフード通販6選-ドッグフード博士
- ここではおすすめのドッグフード通販を6社ご紹介します。ドッグフードにこだわり出すと、良いと言われるドッグフードの情報は入ってきても、どこで買えるのか?正規のルートで入ってきたものなのか?良く分かりませんよね?そんな方は参考にしてみて下さい。
- ドッグフードの危険な原材料・添加物全まとめ-ドッグフード博士
- ここではドッグフードに使われる危険な原材料と添加物についてまとめました。単純にドッグフードに含まれている栄養素だけを気にするのではなく、愛犬の口に入るドッグフードにどんなものが使われているのか、考えながらごらんください。
- ドッグフードの食いつきが悪い場合の解決方法-ドッグフード博士
- ここではドッグフードの食いつきが悪い時の解決方法をご紹介します。犬は昨日まで美味しそうに食べていたドッグフードを突然食べなくなる時があります。そんな時に参考にしてみて下さい。
- ドッグフードのカロリー計算方法-ドッグフード博士
- ここではドッグフードのカロリーの計算方法についてご紹介していきます。愛犬の状態(月齢・成犬・シニア・妊娠中・授乳中など)に合わせて必要なカロリー量を計算できるようにしています。ただし、ここで出たカロリー量はあくまで参考にし、体重よりも体系を重視してあげて下さい。
- ドッグフードの供給量目安を犬の体重別で徹底解説-ドッグフード博士
- 犬との生活を始めたばかりだと、どうしてもドッグフードの供給量が分からないんですよね。ここでは体重別にドッグフードの供給量をご紹介します。本来はBCSを元に供給量を決めた方が良いので、目安として考えて下さい。
- 賞味期限切れのドッグフードを食べさせると危険?見方は?-ドッグフード博士
- 賞味期限が切れてしまったドッグフードを犬に食べさせると危険だって知ってましたか?ここではなぜ「賞味期限切れのドッグフードが危険なのか」と、「賞味期限の見方」についてご紹介していきます。
- ドッグフードのタイプ一覧と商品別&犬種別種類一覧-ドッグフード博士
- ドッグフードにはドライ・セミモイスト・ウェット・犬種別・など色々な種類があります。ここでは各メーカー毎に出されているタイプ別の一覧表を作成しました。ドッグフード選びの参考になれば幸いです。
- ドッグフードの正しいふやかし方!子犬にいつまで与えるべき?-ドッグフード博士
- ここではドッグフードの正しいふやかし方をご紹介します。よく愛犬の食欲が無い場合などにふやかしたフードをあげる方がいますが、あまり慣れていないこともありベチャベチャに失敗してしまうケースがあるようです。正しいふやかし方を参考にしてみて下さい。
- 子犬・成犬・老犬・多頭数飼い別のドッグフードの正しい与え方-ドッグフード博士
- ここでは子犬・成犬・老犬・多頭数飼い別のドッグフードの正しい与え方についてご紹介します。ドッグフードを与える時のポイントや注意点を各ライフステージ毎にまとめたので参考にしてみて下さい。
- 真空密封・おしゃれ・10キロ可能なドッグフードストッカー一覧-ドッグフード博士
- ここではドッグフードストッカーをご紹介します。「真空密閉」・「おしゃれ」・「10キロ収納可能」の3タイプをそれぞれご紹介しています。ドッグフードの鮮度を守る為にもぜひ検討してみて下さい。