犬の年齢を人間で計算した一覧表と長生きに不可欠な犬の餌の選び方-ドッグフード博士
ここでは犬の年齢を人間で計算した一覧表と長生きに不可欠な犬の餌の選び方についてご紹介します。犬の年齢は同じ1歳でも小型犬と大型犬とでは全然違います。ここでは小型・中型・大型犬の年齢を人間だと何歳に当たるのか?その一覧表を作りました。
犬の年齢を人間で計算&餌の選び方【目次】
【こんなに違う⁉】小型・中型・大型犬の年齢を人間で計算した一覧表
犬の年齢早見表 |
人間に換算した年齢 |
|||
---|---|---|---|---|
生まれてからの日数 |
9㎏未満 小型犬 |
9~23㎏ 中型犬 |
23~53㎏ 大型犬 |
53㎏以上 超大型犬 |
1ヵ月 |
1歳 |
1歳 |
- |
- |
2カ月 |
3歳 |
3歳 |
1歳 |
- |
3カ月 |
5歳 |
5歳 |
2歳 |
1歳 |
6カ月 |
9歳 |
9歳 |
6歳 |
3歳 |
9か月 |
13歳 |
12歳 |
8最 |
6歳 |
1年 |
17歳 |
16歳 |
12歳 |
10歳 |
1年半 |
20歳 |
19歳 |
16歳 |
15歳 |
2年 |
24歳 |
23歳 |
19歳 |
19歳 |
3年 |
28歳 |
28歳 |
26歳 |
29歳 |
4年 |
32歳 |
33歳 |
33歳 |
39歳 |
5年 |
36歳 |
38歳 |
40歳 |
49歳 |
6年 |
40歳 |
43歳 |
47歳 |
59歳 |
7年 |
44歳 |
48歳 |
54歳 |
69歳 |
8年 |
48歳 |
53歳 |
61歳 |
79歳 |
9年 |
52歳 |
58歳 |
68歳 |
89歳 |
10年 |
56歳 |
63歳 |
75歳 |
99歳 |
11年 |
60歳 |
68歳 |
82歳 |
109歳 |
12年 |
64歳 |
73歳 |
89歳 |
119歳 |
13年 |
68歳 |
78歳 |
96歳 |
129歳 |
14年 |
72歳 |
83歳 |
103歳 |
- |
15年 |
76歳 |
88歳 |
110歳 |
- |
16年 |
80歳 |
93歳 |
117歳 |
- |
17年 |
84歳 |
98歳 |
124歳 |
- |
18年 |
88歳 |
103歳 |
131歳 |
- |
19年 |
92歳 |
108歳 |
138歳 |
- |
20年 |
96歳 |
113歳 |
145歳 |
- |
小型犬の8歳・中型犬の7歳・大型犬の6歳からの薄い色は人間でいうところの中年に位置し、肥満やメタボといった生活習慣病などが出てくる年代になります。
その下の濃い色に入るとシニア・高齢層に入ります。白髪が増えたり口腔内のトラブルが増える・寝ている時間が増えるなど老化のサインが出始める時期です。
- 小型犬=2年で24歳になって以降は1年で4歳分
- 中型犬=2年で24歳になって以降は1年で5歳分
- 大型犬=2年で19歳になって以降は1年で7歳分
更に詳しく調べる方法
一般的には上記の計算式を使うことが多いですがNatural History Museumが発表した計算方法では犬種ごとに細かく調べることができます。
2歳までの計算式
- 小型犬=1年で12.5歳
- 中型犬=1年で10.5歳
- 大型犬=1年で9.0歳
犬種 | 3歳以降の計算式(1年で) |
---|---|
チワワ | 4.87歳 |
ミニチュアダックスフンド | 4.32歳 |
ミニチュアシュナウザー | 5.46歳 |
ビーグル | 5.2歳 |
コッカースパニエル | 5.46歳 |
ボーダーテリア | 4.47歳 |
パグ | 5.95歳 |
フレンチブルドッグ | 7.65歳 |
ラブラドールレトリバー | 5.74歳 |
ゴールデンレトリバー | 5.74歳 |
ブルドッグ | 13.42歳 |
ジャーマンシェパード | 7.84歳 |
ボクサー | 8.9歳 |
- 例1、3歳のフレンチブルドッグ=2年×12.5+1年×7.65歳=32.65歳
- 例2、5歳のチワワ=2年×12.5歳+3年×4.87=39.61歳
海外で発表された計算式なので日本で人気のトイプードルや柴犬・ポメラニアンなどが入っていないのが残念なところですね。注目なのは体のサイズが同じくらいでもブル系の老化が早いところです。
確かにブルドッグは平均寿命も他の犬種と比べると短いんですが、それは出産のリスクや純血種固有の遺伝病のせいと言われています。「老化のスピード」とはちょっと違うと思うんですが、ブル系の老化が早いとしている裏付けまでは調べられませんでした。
- 5㎏以下:13.8歳
- 5~10㎏:14.2歳
- 10~20㎏:13.6歳
- 20~40㎏12.5歳
- 40㎏以上10.6歳
上記はペット保険のアニコム損保が2013年4月1日から2014年3月31日の間にアニコム損保に契約した犬435,987頭を対象に調査を行い、平均寿命をまとめたデータです。(詳細はこちら)
一般的には体が大きくなるにつれて短命になるといわれていますが、上記のデータを見ると5㎏以下の超小型はは5~10㎏の小型犬よりも短命になる傾向にあることが分かります。
- 水を飲む量の増減
- トイレの失敗が増えてくる
- 散歩に行きたがらない(行ってもすぐ帰りたがる)
- 寝ていることが多くなる
- 夜鳴きするようになる
- 呼吸が苦しそう
- 口腔内トラブルが増える(口臭や歯周病)
- 便秘がちになる
- 毛が薄くなる(白髪も増える)
良く見られる老化のサインをまとめてみました。上記以外にもボケから家族のことを認識できなかったり、徘徊する、歩いていて物にぶつかるといったこともおこります。
また、感覚が鈍ることから撫でたりしっぽに触っても反応しなくなるといった内容も老化のサインととらえて良いでしょう。老化が進むと今までできていたことが出来なくなりますが、怒らずにフォローしてあげて下さい。
2013年に更新したマックスという雑種が29年と282日という長寿記録を持っています。マックスは雑種ですが、大型で短命と言われるラブラドールレトリバーのベラという子も29年と193日という長寿記録を持っています。ちなみに、日本だとプースケという雑種が26年248日という記録を持っています。
犬と人間の年齢換算表を見ても分かりますが、基本的には5歳頃までと考えた方が良いでしょう。実際には死ぬまで交配が可能ですが、年齢が上がるにつれて奇形が増えます。良心的なブリーダーは5歳頃で引退(去勢)させます。
犬種や体の大きさにもよりますが一般的には生後6カ月~1歳までの間に行います。早すぎても遅すぎてもリスクが高まるので行きつけの獣医と相談しながら行うのが良いでしょう。
メスの避妊手術の場合も犬種やサイズによりますが、1歳までに行うのが一般的です。メスの場合、最初の発情が来る前にやった方が良いという考え方もあります。オス同様に時期によるメリット・デメリットがあるので獣医と相談しながら行うのが良いでしょう。
極論を言ってしまえば死ぬまで妊娠・出産が可能です。ただし、年齢が上がるにつれて奇形や母犬のリスクが高くなります。初産の場合は4歳までと考えた方が良いでしょう。良心的なブリーダーは5歳ころまでで繁殖を引退させます。
長生きに不可欠な餌の【3つ】の選び方
犬を飼っている方であれば誰でも「健康で長生きして欲しい」と思うでしょう。体は毎日食べるご飯から作られています。なので健康の為にはドッグフードの質が欠かせません。ここからは愛犬の長生きに不可欠な餌の選び方を3つご紹介します。
愛犬の長生きに不可欠な餌の選び方Ⅰ:消化に悪い材料が含まれていないこと
市販の安いドッグフードには犬の消化を阻害する様々な材料が使われています。
「〇〇(例えばチキンなど)ミール」や「〇〇副産物」などはチキンのトサカ・クチバシ・羽・骨・足などを粉砕したものを使っています。酷いものは肉以外の割合が多いものもあります。
穀物(小麦・トウモロコシ・米・大豆など)は動物の肉と比べるとどうしても消化しにくく、アレルギーになる可能性があります。
また、穀物の割合が多いフードは割合が多くなればそれだけ消化しにくくなるので十分な栄養を消化・吸収できずに慢性的な栄養不足になる可能性もあります。
一部では「穀物」や「ミール」などが含まれたドッグフードを食べている子は良質なフード(消化に良い)を食べている子と比べると、年齢よりも早く老け込むとも言われています。
愛犬の長生きに不可欠な餌の選び方Ⅱ:添加物が少ないこと【理想はゼロ】
添加物については特に市販の安いドッグフードに大量に使われています。値段が下がるにつれて添加物の量が増えると考えて頂いて良いでしょう。
これは犬が見向きもしないような粗悪(腐りかけ・可食部以外の部分)な材料を安く集めて、穀物を中心に添加物で味(風味)付け・強力な酸化防止剤・着色などがされている為です。
ロイヤルカナンのBHAは有名で、発がん性が認められている添加物です。オーストラリアやヨーロッパではペットフードへの使用が禁止されています。(致死量もある)
着色料についても発がん性やホルモン異常などが認められているものがあります。そもそも犬の嗜好の中に色は関係ありません。
ドッグフードメーカーが「飼い主に美味しそうに見せる為」だけにわざわざ健康被害がある添加物を使っているのが実情です。
塩や砂糖などの味付けも犬にとっては良くないんですが、最低でも添加物が少ないものを選んであげて下さい。
「総合栄養食」とは、それだけを食べていれば「一般的な犬が1日に必要な栄養素を補える」ドッグフードになっています。
つまりドッグフードであっても「総合栄養食」とかかれていないものは「おやつ」に該当します。それだけを食べていると栄養が偏ったり・不足して病気になってしまいます。
ただ、「総合栄養食」と書かれていても、上記で挙げたようなⅠ・Ⅱに該当するドッグフードがとにかく多いです。
但しⅠ・Ⅱにこだわり出すととたんに価格が高くなるのも事実です。Ⅰ・Ⅱをクリアしたフードを食べていても短命の子も長生きの子もいます。
但し、良いドッグフードをあげていればそれだけ「病気になるリスク(可能性)」を減らすことができるのは事実です。
価格的にもⅠ・Ⅱをクリアしたドッグフードが変えなくても、最低限「総合栄養食」と書かれたフードを選んであげて下さい。
そもそも犬は「おやつ」という習慣がありません。でも市販されている「おやつ」には総合栄養食とは書かれていません。
つまり、栄養が偏ったものを食べて無駄なカロリーを摂取しているということになります。これが曲者で、おやつのせいでご飯を食べなくなるとどんどんと栄養が偏っていきます。
また、おやつを食べるということはその分のカロリーをご飯で調整してあげなければ太り易くなっていきます。
何も小型犬だから長生きするという訳ではなく、小型犬でもメタボな子は病気のリスクもあがりますし、短命になります。
基本的に犬にとって「おやつ」は良いことがありません。味が濃い人間用に調理された食べ物は絶対にNGです。
しつけの為にご褒美でおやつが必要ということであれば普段あげている良質なドッグフードか、酵素を取れる野菜や果物が良いでしょう。もちろん、この場合もおやつの量に応じてご飯の量を調整してあげて下さい。
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